写真 : 室生山 悉地院 (しっちいん) ≪ 真言宗 室生寺派 大本山 室生寺 ≫ [ 弥勒堂 ]
[ 重要文化財 :1979(昭和54).02.03 ]
( 2016. November 奈良県 宇陀市 )
[ カメラデータ : デジタル一眼レフカメラ ≪ CANON ≫ ]
※ 写真は、ノー・トリミング縮小、copyright表示以外の加工は、一切行っておりません。
鎧坂 ( よろいざか ) を上がった正面、金堂 ( こんどう ) に向かって左側、金堂より一段低い位置に弥勒堂 ( みろくどう ) は建っています。
室生寺は、興福寺 大僧都 ( だいそうず ) の賢m ( けんきょう・けんけい ) の創建 [ 寺伝によれば、役小角 ( えんのおずぬ ) 創建とも ] と
いわれますが、賢m 入寂 ( にゅうじゃく ) 後、同じ興福寺出身の修円 ( しゅうえん ) が 賢mのあとを継ぎ、
実質的に五重塔、金堂などの伽藍(がらん)造営にあたりました。
この弥勒堂は、修円が興福寺の伝法院 ( でんぽういん ) を移築したとされる建築物で 江戸時代に改造されています。
ほぼ素地で仕上げられた檀像風 ( だんぞうふう ) の弥勒菩薩立像 ( みろくぼさつりゅうぞう ) 〔 重文 〕 が堂内本尊として、
内陣の須弥壇 ( しゅみだん ) 上 中央の厨子 ( ずし ) 内に安置されており、それは室生寺の仏像で最も古い様式だとされています。
弥勒菩薩立像の向かって左側 奥に 神変大菩薩 ( じんべんだいぼさつ ) [ 役小角 ] 像が安置され、右側の外陣に
釈迦如来坐像 ( しゃかにょらいざぞう ) 〔 国宝 〕 が安置されています。
この釈迦如来坐像は、日本写真界の巨匠の一人、土門拳 ( どもんけん ) が、 『 この像くらい利口で頭のいい顔した、
そして天下第一の美男の仏像はなかった 』 と絶賛し、数多く撮影した仏像です。
[ 当ブログにお越し頂きまして、有難うございます。 ]